洛西花園幼稚園の保育が育てるもの・・・

お着替え

洛西花園幼稚園では、登園後の着替えやロッカーの整頓など、 生活に関しての「い・ろ・は」に時間を割き、大切にしている様子が伺えます。
制服から体育着に着替える・・・慣れてしまえば何でもない作業も 入園間もない子どもたちにとっては、迷路をくぐり抜ける時のような 困難と苦痛を伴う時間になってしまいます。
そんな子どもたちの格闘を、担任は・・(忍耐とともに)・・見守ります。
時間が経てば自分の手でテキパキと着替え、制服をたたんで、帽子はここ、水筒はここ、 決められた場所にサッと整理して、「いってきま〜す!」と自信に満ちた足取りで、 園庭の遊びに駆け出す日も、そう遠くないに違いありませんが・・・。
担任の格闘は・・・今のところ・・・(まだ、まだ)・・・続いているようでした。

集中する子どもたちの姿

多くの幼稚園で子どもたちの間に入り撮影を行っていると、色々なタイプの園にぶつかります。 お部屋の中から一日の保育が始まり、 きっちりと決められた日案と時間にそって、 もじ・かず・英語・音楽・ワークブック・漢字・体育など、小刻みなカリキュラムが続き、 「外遊びは?」・・と担任に聞くと、「お帰り前に、少し時間がとれるかも・・??」との答えが・・・。
そんな幼稚園が実際に(少なからず)あります。

外でたくさん遊びたい・・・遊びが「い・の・ち」の子どもたちから外遊びの時間を取り上げ、 机上の「おべんきょう」を強いるのですから、「遊びたいオーラ」を身体中にふくらませ、 イライラ、うろうろ、きょろきょろ・・・落ち着きの無い子ども集団に陥ってしまっています。 幼稚園でのそうした子どもたちの姿を見るにつけ、 小学校に入って、落ち着いて机に座り授業が受けられない子どもたちの問題のルーツが その辺りに有るように思えてなりません。

下の写真は洛西花園幼稚園の子どもたちの姿です。 ごくありふれた日常的なショットですが、 お絵描きに取り組む姿から、子どもたちの「集中力」を、感じて頂けているでしょうか? 先生のお話に耳を傾ける子どもたちの「目線の力強さ」が、伝わっているでしょうか?

子どもたちの物事に取り組む時の集中力や、落ち着いて先生のお話しを聞く力など・・・ そんな物は、(子どもたちが大きくなる過程で)いつの間にか身に付いて行くものだ・・・と、 思い込んではいないでしょうか? そんな物より、(先取り教育で子どもたちを鍛える方が)ず〜っと大切!・・・と、 思い込んではいないでしょうか?

ずかん

「きれいな虫をつかまえたよ・・・!」 園庭での毎日の遊びの場面で、季節は子どもたちに色々なプレゼントを届けてくれる。

「これは、何と言う虫?」・・・「そうだ! 調べてみようよ!」 昨日、先生から「図鑑」をもらったばかり・・・だった。

「なにかな?」「なんだろう?」「どうしてかな?」・・・・「そうか!」「そうなんだ!」

ダンゴ虫やありんこ、蝶々、トンボ、カブトムシ、クワガタ、カナブン・・・、 男の子たちが大好きな、こうした小さな生き物を捕まえた時のわくわく感や高揚感は、 次の「?」と「!」を生み出す原動力になるはずですし、

日常生活の中でわき起こる、 小さな「なぜ?」「どうして?」と「そうか!」「そうなんだ!」の積み重ねこそ 「知」の扉を開く鍵となるに違いありません・・・きっと。

ほっとけない

登園後の外遊びの時間。
さくら組のAくんが、登園してすぐの時間にもかかわらず、お母さんを求めて鉄扉にへばりついている。 その姿に気づいた年長のBくんが近づいて来る。

「お母さんを待っているの?」
「お母さんのお迎えは、お弁当を食べた後だから、もっとず〜っと後だから・・・」
「こっちに来て、いっしょにあ・そ・ぼ!」

・・・しばらくして・・・二人の姿に気付いたCちゃんが近づいてくる。

「どうしたのBくん、困っているの?」
「そうなんだ、さくら組のAくんがお母さんを探して、どこかに行ってしまいそうなんだ」
「ぼくは、Aくんが心配で、ほっとけないんだよ」

「でも、Cちゃん来てくれてありがとう」
「ボクは君がそばにいてくれるだけで、ほんとうに心強いよ・・・」

会話部分は、あくまでも(妄想)にすぎないが、そこにはドラマのワンシーンのような光景がありました。

幼いAくんを「ほっとけない」Bくんと、困っているBくんを「ほっとけない」Cちゃん。
洛西花園幼稚園の園庭の片隅で、 ドラマではない、こんな「ほんもの」の光景が繰り広げられていました・・・。

泣かないで〜

園庭で遊んでいた、さくら組の「A」くんが、とつぜん大泣きを始めた。
「たいへん!たいへん! 「A」くんが、泣いてる〜・・・!!!」と、
一緒にいた「B」くんが先生を呼びに行った。

その「たいへん!たいへん!」を聞きつけた (けっこう遠くで遊んでいた)同じさくら組の「C」くんが あわてて「A」くんの元に駆けつける。

「A」くん・・・泣かないで・・・何があったの?・・・ボクに言ってごらん・・・
ボクとキミは友だちじゃないか・・・同じさくら組の男の子じゃないか・・・
ボクはキミの力になってあげたいんだ・・・だから泣かないで〜!
(いい子いい子)(あたまナデナデ)(イタイのイタイのとんでけ〜!)
こうして、「A」くんを慰め続ける「C」くんでした。

「園庭の遊びの中で育てることの大切さ」と「園庭の遊びの中で育つものの大きさ」を 改めて感じさせてくれた(二歳児を中心とした)「さくら組」の子どもたち・・・。

(子育てに近道なんてないよ  ゆっくりと一歩づつ  あわてずに一段づつ)

それにしても・・・先生・・・まだ、かな〜・・・!!!

お片付け〜!

洛西花園幼稚園では、園庭の遊び時間が終わると、使った遊具は園児全員できちんとお片付けをして、保育室に戻るのが約束です。大きな手押し車だってご覧の通り、子どもたちの手で整理整頓されて終わります。

二歳児を中心とした「さくら組のAくん」は、この日、気がつくと周囲にはだれも居ませんでした・・・。
だから、急いで手押し車を戻してお部屋に行きたいのですが、「さくら組のAくん」にとって、この手押し車は少しだけ大きく、重すぎるようでした。

お部屋に戻りたいんだけど・・・・、お片付けはきちんとしなくっちゃいけないし・・・・
かといって、手押し車は自分で勝手に並んでくれないし・・・・
だれか、手伝ってくれる人はいないかなぁ・・・と言っても、もう、みんなお部屋の中だし・・・・
このまま、お部屋に戻るのは・・・「さくら組」のボクとしては、何だか・・・辛いんだ・・・・
ボクは立派な「さくら組」の男の子だから、約束はきちんと守って、すっきりとお部屋に戻りたいんだけどなぁ・・・。
じっと、無念をかみしめる「Aくん」でした。

(時間は、あっと言う間に過ぎて行くよ。子どもの成長だって、それくらい早いものさ。君のその「おとこ気」は、きっと君を(大きくて、たくましい男の子に)育ててくれるに違いない・・・きっと!)

洛西花園幼稚園が特に大切にしている保育の内容です。
その中で子どもたちの様々なドラマを見ることが出来ます。

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