「知」を伸ばす取り組み

三歳から六歳までの成長期にある子どもたちにとって、「知」を伸ばす取り組みはとても大切です。
だからと言って、知育教材などで子どもたちに知識のシャワーを繰り返し浴びせて覚え込ませようとする、いわゆる早期知的教育と称するやり方には「?」を感じない訳には行きません。
仮に、「薔薇」や「憂鬱」などの大人でも難しい漢字を繰り返し取り上げて、オウム返しに覚え込ませれば、どんな子どもだって、読んだり書いたりすることは出来るようになるかも知れません。そうやって無理矢理覚え込ませることと、「知」を伸ばす取り組みとは違うもののように感じます。
「知識のシャワー」を与え続けることに重点を置いた保育に、常に受け身の立場で、どっぷりと浸かった子どもたちが、どのような内面の成長を遂げて行くのか、とても気に掛かります。
「なぜ?」「どうして?」・・・色々な場面で子どもたちの中に芽生える、たくさんの「?」があって・・・、さらに、「知りたい!」「もっと知りたい!」と言う、自身の中から生まれる能動的な知への欲求があって、「知」を伸ばす取り組みは、初めて成り立つものではないでしょうか?
そのたくさんの「?」を育む環境こそ、大切にされるべきだと考えます。

京野菜について調べたよ!

 新学期に入って、年長組の子どもたちが「まんがんじとうがらし」を植えたようです。
 毎日、水をやったり、雑草を取り除いたりしながら成長を見守っているそうですが、「京野菜には万願寺唐辛子以外にどんなものがあるの?」と言うことになって、みんなで調べた・・・らしい。
 お父さんやお母さんなど、家族と一緒に調べた京野菜についてのレポートが発表されていました。
 一学期のこの時期では、まだ、ひらがなが書ける子、書けない子が混在しているようですが、これを契機に、ひらがなが書けるようになりたい・・・と言う、意欲の高まりにつながって行くに違いありません。

柿狩りと大根抜きを体験したよ!

 11月の中旬に柿狩りと大根抜きを体験して、大きな柿とビッグな大根をお持ち帰りしました。
それぞれのお家で、それぞれに調理して食べた報告と、柿や大根について、自分なりに調べたレポートが発表されていました。

万願寺とうがらしを収穫したよ!

 一学期に、年長の子どもたちが鉢植えで育てた「万願寺とうがらし」が大きくなったので、自分の家に持ち帰り収穫して食べた・・・ようです。それぞれの家庭で、それぞれの食べ方があった・・・ようで・・・、そのレポートです。
 おいしかった感想を伝えるもの。調理の仕方まで詳しく報告するもの。家庭での様子がいきいきと伝わって来て、とても興味深いレポートになっています。

旬の食べ物しらべ

春・夏・秋・冬、それぞれの季節ごとに、どんな野菜やくだものがあるか調べてたそうです。

海の生き物のしらべ

 定期的に行われる園会食で、これまでに培って来たクッキングの腕前を披露して、いわしの「背開き」を体験したそうです。その流れで、「海にはどんな生き物がいるの? 調べてみよう!」と言うことになった・・・らしい。そのレポートが壁に貼られていましたので、ご紹介します。

大文字山に登ったよ!

 今年も、年長組の子どもたちは「大文字山のぼり」に挑戦したそうです。  年長組と言えど、大文字山を登りきるのは相当な体力に加え、忍耐力や精神力が求められ、この山のぼりを機に子どもたちが心身の充実を深める、幼稚園にとって最も大切な行事のひとつだそうです。
 「大文字山ってどんな山?」「どこにあるの?」「高さはどれ位あるの?」
 そんな「大文字山のぼり」を経験した(あるいは経験する)子どもたちが、いろいろな「?」を芽生えさせ、「知りたい!」を増幅させるのは、当然の成り行きです。
(ク〜イズ、クイズ)
・大文字山の高さは、何メートルでしょうか?
・どこに有るでしょうか? ・何で有名な山でしょうか?
・遠くから見ると小さな「大」の文字ですが、大きさは何メートルあるでしょうか?
(それぞれの答えは、子どもたちのレポートの中にあります。)

遠足で奈良に行ったよ!

 年長組は、秋の遠足で奈良に行って来たそうです。奈良公園でたくさんの鹿を見たり、東大寺の大仏さまの大きさを胸にきざんで帰ってきました。
 「わ〜!大きい〜!すご〜い!」大仏さまの迫力に目を見張る子どもたちの心の動きが、子どもたちのレポートから伝わって来ます。
(ク〜イズ、クイズ)
・奈良の大仏さまは、何年に完成したでしょうか?
・高さは何メートルくらいでしょうか?
・耳の大きさ、手の大きさ、重さはどれくらいでしょうか?
・どれくらいの人数で、何年をかけて作られたでしょうか?
・大仏さまの正式な名前は何というでしょうか?
(それぞれの答えは、子どもたちのレポートの中にあります。)

世界の国しらべ

今年の作品展、年長組のテーマは、「アメリカ」と「オランダ」になった・・・らしい。 その一歩として、「世界にはどんな国があるの?」「アメリカってどんな国?」「オランダってどんな国?」 それぞれ子どもたちが調べて来たレポートが貼られていました。 (それぞれの答えは、子どもたちのレポートの中にあります。)

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